ぞうさんの歌詞に込められた思いは? ~ 校長先生のお話 ~
2018年11月20日 18時35分ぞうさん ぞうさん おはなが ながいのね そうよ かあさんも ながいのよ
ぞうさん ぞうさん だれが すきなの あのね かあさんが すきなのよ
これは、何の歌でしょう?そうです。童謡「ぞうさん」です。今日の校長先生のお話は、「ぞうさん」の歌に関係する内容でした。
はじめに、校長先生からクイズが出されました。
クイズ①「地球に住む動物で一番大きい動物は?」
答え「象です。」
クイズ②「象は昔から日本にいましたか?」
答え「今から289年前の1729年4月28日に、初めて外国から船で日本に来ました。」
クイズの後、「ぞうさん」の歌を聞きました。そして、「おはなが ながいのね」の歌詞の意味について考えました。この歌詞には、「象の鼻は長すぎる。みんなと違ってへんだ。」という意味があるそうです。ところが、歌の中では、「ぞうさん ぞうさん おはなが ながいのね そうよ かあさんも ながいのよ」、「ぞうさん ぞうさん だれが すきなの あのね かあさんが すきなのよ」と歌われています。「大好きで尊敬するお母さんもお鼻が長いんだよ。お鼻が長いっていいことなんだよ。幸せなことだ。」と歌っています。
「ぞうさん」の作詞をされたまど みちおさんは、戦争中に悲しい出来事に出合ったそうです。それは、日本に来られた外国の人への差別でした。同じ人間なのに、なぜ差別をするのだろうという思いから「ぞうさん」は作られたそうです。また、詩人金子 みすゞさんの作品「わたしと小鳥とすずと」の中には、「みんなちがって みんないい」という言葉があり、みんな違うことが当たり前で、みんな違っていいと言われています。まど みちおさんは、童謡「ぞうさん」を通して、違うことこそいいんだよ。違うことをバカにしてはいけないと伝えています。
歌詞の意味を知り、もう一度「ぞうさん」を聴きました。子どもたちは、最初に「ぞうさん」を聞いたときとは違い、真剣な表情で歌詞に込められた思いを感じ取りながら聴いていました。
最後に、校長先生が「友達は違っていて当たり前、だからよいところを見つけ合おう。自分も違っていて大丈夫、自分にしかないよさがある、だからこそ自分にしかないよさを見つけてほしい。」と話してくださいました。
上分小学校の子どもたちが、互いに違いを認め合い、友達のよいところをもっと見つけられるようになることを願っています。そして、一人一人がきらっと輝く自分のよさを見つけて、もっと自分のことを好きになってほしいです。