道徳「しあわせの王子」【5年】

2019年2月12日 20時11分

 1時間目、初任者指導として妻鳥小学校から来てくださっている神尾先生と5年生が、道徳「しあわせの王子」の学習を行いました。

「しあわせの王子」のあらすじ 

 金色の銅像である「しあわせの王子」は、困っている人たちに、自分の体の装飾品や金箔をツバメに届けてもらいます。食べ物のない人や寝るところのない子どもたちの顔は、次第につやのよいばら色になりますが、王子はねずみ色の体になり、ひびわれてくずれ落ちてしまいます。そして、一緒にいたツバメも寒さでたおれてしまいます。

 まず、「しあわせの王子はしあわせだったのか?」を一人一人考え、自分の意見をグループで発表しました。「宝石をあげて困っている人を助けても、宝石がなくなったら、困っている人を助けられないから幸せじゃないと思う。」「町の人は幸せにできたけど、ツバメを死なせてしまったから、どっちでもない。」「ツバメに支えられて、人々に幸せを届けることができた。自分のしたいことができたので、幸せだったと思う。」など、様々な意見が出ました。

 神尾先生が、5年生の子どもたちに

「 “支え合う人”がいることは幸せですね。私もこの1年間、みんなに支えられてきて幸せでした。そして、しあわせの王子は、人々に幸せを届けることができたね。みんなにも夢や希望がある生き方をして欲しいです。あと、誇りある生き方をして欲しいと思います。“幸せ”は自分が決めることです。」と話してくださいました。

 今日の授業の子どもたちの感想には、「人々が支え合い協力して、たくさんの楽しいことをしたり、悲しいことを乗りこえたりして、自分もみんなも幸せに暮らせる、すばらしい人生を送りたいです。そして、夢や希望をもちたいです。」「自分がしたことでみんなが幸せになると、自分も幸せな気持ちになります。これからは、どんな小さなことでもみんなのためになるように、誇りをもった生き方をしたいです。まずはとなりの人を一番に幸せにします。」「お金や物に執着してしまうけれど、だれかが支えてくれているという思いを忘れず、自分だけでなく、相手も幸せになる社会になるように、できることをしたいです。」と書かれていました。

 

 子どもたちは、今日の学習から本当の幸せとは何かを問い、自分はこれからどのように生きていきたいか、自分の生き方について真剣に考えました。「自分のことだけでなく、相手のことを考えて行動する。」「人が喜ぶことが自分の喜びになる。」そんな生き方をしたいですね。