【4年生 国語】名作「一つの花」を読み解く 〜言葉の奥にある家族の願い〜

 4年生の国語では、今西祐行・作の「一つの花」という物語の学習に取り組んでいます。

「一つの花」とは…… 戦争中、激しいお国のためにと、満足に食べ物も手に入らない時代を舞台にしたお話です。主人公の幼い女の子「ゆみこ」の口癖は、いつも「一つだけちょうだい」。そんな中、お父さんにもついに赤紙(召集令状)が届き、戦争へ行くことになります。出征の日の駅のホームで、お父さんがゆみこに手渡したのが、一輪のコスモスの花――「一つの花」でした。

 本日の授業では、「駅の場面をくわしく読もう」というめあてを立て、今と戦争時代の生活の違いなどについても丁寧におさえていました。

 子どもたちは、教科書の一文一文にじっと目を走らせ、登場人物たちの言葉や行動、表情から心情をしっかりと読み取っていきます。「一つだけちょうだい」と泣くゆみこを必死にあやすお母さんの気持ちや、我が子を置いて戦地へ向かうお父さんの引き裂かれるような思いを想像しながら、学習を進めていっています。

 この作品が伝えているのは、戦争の悲惨さだけではありません。お父さんが託した「一つの花」には、「たとえ一つだけでも、自分たちの手で命や美しさを大切にし、一歩一歩、平和で豊かな未来を拓いていってほしい」という、強くて温かい「命への願い」が込められています。

 物語の言葉を大切に扱いながら、深く学びこれからの成長につなげていってほしいです。

20260618_090601 20260618_090428 20260618_090410